選んだホイールに合うタイヤサイズを決める③
インチアップを検討する手順について順を追って紹介しています(①~⑤)。
ホイールデザインのマッチングを確認して、ホイールの各サイズを決めたら次にタイヤサイズを決めます。
同じホイールでも組み合わせるタイヤのサイズも何通りかあり、この組み合わせで見た目が大きく変わったりすることもあります。
特にタイヤ高さ(下で紹介します)は、サイドからの見た目に大きく影響しますが、ネットで調べてもなかなかヒットしません。自分でさっと計算できれば便利です。
以下のページでタイヤ高さが簡単に確認できる計算機を設置していますのでこちらも使ってみてください。
また、かなり以前に乗っていた車のインチアップを検討した時、通販サイトやショップで設定されていなかったタイヤをチョイスしたことがあり、ショップの店長さんに“なるほどこれもありですね”といってもらった経験があります。タイヤのサイズに関する知識があったからできたことです。
インチアップの計算方法を知っておけば、より良いタイヤのチョイスができたりしますので、ここでは詳しい計算方法について紹介していきたいと思います。
当サイトでは、メーカー車種ごとのインチアップ・ダウンの方法やサイズ一覧も紹介しています。
⇒インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)
また、各車種別タイヤ交換(買い替えなど)方法についても紹介しています。
⇒メーカー車種別タイヤ交換ガイド
タイヤ外径が標準タイヤの近似値になるようタイヤサイズ(タイヤの幅と扁平率)を計算で求める
ホイールのデザインとインチが決まったら、タイヤの外径をほぼ変えないようタイヤのサイズを決めます。“インチアップとは”で紹介しました通り、インチアップを行う時に重要なのはこのタイヤの外径をほぼ変えないということですので、純正タイヤの外径を基に選ぶタイヤのサイズを決めます。(ただし、同じ表示サイズのタイヤでもメーカーやブランドによってミリ単位でのサイズ誤差があります)
1、先ずは純正タイヤの外径を計算で求める
求めるタイヤサイズの【計算例】を紹介します。
では早速計算してみましょう。愛車の純正タイヤのサイドウォール(側面)に【215/68R16】と印字してある場合、
【215】がタイヤの幅・【65】がタイヤの扁平率・【16】がタイヤの内径=ホイールリム径です。
タイヤの外径は上の画像の通り①ホイールリム径+②タイヤ高さ×2です。
①ホイールリム径(タイヤ内径)
先ずホイールリム径から計算します。16インチですのでこれをmmに換算します。※1インチ=25.4mm
インチ表示なのでmmに換算し直します⇒16(インチ)×25.4mm=約406mm(①)
②タイヤ高さ×2
次にタイヤ高さを求めます。タイヤ高さはタイヤ幅に扁平率をかけたものです。
215mm×65%(0.65)=139.75mm 上下ありますのでこれを2倍しますと約280mmとなります。(②)
①と②を足したものがタイヤ外径になる
上の①と②を足した値がおよその標準装備のタイヤ外径になります。
406mm(①)+288mm(②)=686mm
2、次にタイヤの外径をほぼ変えないタイヤ幅と扁平率を選びます
インチアップはホイールのリム径(=タイヤ内径)を大きくするわけですから、リム径が決まっている場合、タイヤの高さの調整でタイヤの外径が純正タイヤとほぼ同等になるようします。
19インチのホイールにインチアップする場合、リム径は19インチ×25.4mmで約483mmとなります。これは確定になります。
上記で求めた純正タイヤの外径は686mmですから、
686mm - リム径483mm=203mmがタイヤ高さ×2倍になればいいわけです。
203mm/2=101.5mmがおよそのタイヤ高さになるようなタイヤサイズを探していきます。
245/45ならどうか
例えば、 245/45タイヤの場合はどうでしょう。
245mm×0.45%=110mm>101mmとなり、適合範囲内ではありますが少し大きすぎます。
245/40ならどうでしょう
245/40タイヤで再度計算してみましょう。
245mm×40%=98mmとなり約3mm小さくなりますがほぼ同じ外径になります。
以上から19インチの最も適合するタイヤサイズは、245/40R19となります。
(3)タイヤ幅に合ったリム径の設定があるか確認
タイヤメーカとブランドを決める
タイヤのサイズが分かったら、そのサイズのタイヤがあるかを確認します。メーカーサイトで確認してもいいのですがやはり気になるのは実際のお値段ですよね。各通販サイトを覗けばタイヤブランド毎の販売価格が掲載されていますのでこれを参考にしてメーカーとブランドを絞り込みます。
また、タイヤサイズの流通量で値段は結構違いますのでそこも注意してチェックします。
おおまかに絞り込んだら次にタイヤの特性で更に絞込みを行います。特性はスポーツ系・コンフォート系など目的によって異なりますので用途にあわせて絞込みを行います。