インチアップを始める前に
自分の愛車をインチアップしたいけど、何から始めたらいいかわからない方へ。
インチアップとは、タイヤの外径は変えずにホイールのサイズを大きくすることで、見た目が引き締まる・コーナーリング時車両の姿勢が安定するなどのメリットがあります。
このページでは、インチアップをする時の大まかな手順について紹介していきたいと思います。
当サイトでは、メーカー車種ごとのインチアップ・ダウンの方法やサイズ一覧も紹介しています。
⇒インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)
また、各車種別タイヤ交換(買い替えなど)方法についても紹介しています。
⇒メーカー車種別タイヤ交換ガイド
実はとても簡単なインチアップ
インチアップは実はとても簡単です。
例えば、近くのタイヤショップに行って自分の欲しいホイールを伝えれば、その車に合ったホイールとタイヤのインチアップサイズや値段をいくつか提案してくれます。
ネット通販も同じく、各タイヤ通販サイトのトップページから自分の欲しいホイールを選び、自分の愛車の車種・年式・グレードをプルダウンで選択すれば、愛車にマッチしたインチアップサイズ/値段が表示されます。
ホイールデザインのマッチングも大手のタイヤ通販サイトでユーザーの装着画像集や、CG画像で装着イメージを確認できます。
フジ・コーポレーション⇒マイカードレスアップフォト・ホイールフィッティングルームなど
あとは、希望するサイズやお金と相談して折り合いがついたセットを購入するだけです。
こだわったインチアップをするなら
しかし、例えば
- タイヤを干渉しない範囲でフェンダー面に更に近づけたい
- タイヤ外径を許容範囲内で大きくしたい・小さくしたい
- タイヤのサイドをひぱった感じにしたい
- リムプロテクターのデザインにもこだわりたい
など自分オリジナルのインチアップを実現したいと考えた時、少しだけインチアップに関する知識が必要になってきます。
メリットとデメリット
現店舗やネット通販ショップで提案された最量販サイズの中から選ぶケースと、自分でカスタマイズしてタイヤホイールセットを選ぶケースそれぞれにメリットとデメリットがあります。
ある程度決まったサイズの中から選ぶ場合、特にネット通販では量販サイズの中から選びますのでとても安く買うことができますし、見た目にもほぼ間違いのないサイズを提案してくれるでしょう。また、安全面でも大手通販ショップなら購入前に適合確認をしてくれますので、愛車の情報を正確に伝えれば装着後のトラブルはまずありません。
実店舗で購入する時も、ある程度の希望を伝えればスタッフが適合したサイズを提案してくれます。
しかし、実際装着してみると自分の思っていたイメージと少しずれている・もう少しせめてみた方がよかったかもということもあるかもしれません。
ある程度のインチアップに関する知識があれば自分が選んだタイヤやホイールが装着された時のイメージがしやすくなりますし、適合に問題はないけれど通販ショップでは設定されていないサイズを見つけることも可能です。
自分でサイズをカスタマイズする場合、一つ一つ自分の欲しいタイヤとホイールのサイズを選びますのでより自分の好みに近いインチアップが実現できます。(車種やタイヤサイズによってはカスタマイズの自由度が殆どないケースもありますが)
ただし、自分でチョイスしたセットが、車体と干渉するなど問題があったとしてもそれは自己責任となります。
そうならないよう、実店舗・通販の専門スタッフがアドバイスはくれますが、実例がない場合装着してみないとわからないケースも多くあります。そのような状況になった場合、最終的に判断するのは自分になります。
また、カスタマイズしてチョイスしたタイヤやホイールがあまり多く販売されていない場合、高額になることもあります。
インチアップの流れ
このブログでは、インチアップの方法について詳しく紹介しています。
おまかせ・自分でカスタマイズそれぞれにメリットとデメリットがありますが、いずれの方法で購入するにしても、ある程度の知識を持っていればより自分のイメージしたインチアップの実現に近づけることができます。
まずはこのページからインチアップのおおまかな流れを理解してみてください。それでは順を追って紹介していきます。
デザインを選ぶ①
まず最初にすることは、やはりホイールのデザイン選びですよね。
ホイールデザインは大きく分けて4種類のタイプがあり、車ごとに合うデザイン・合わないがあります。
何種類もあるデザインの中から、愛車にマッチするホイール選を選ぶのはとても大変ですが、より愛車に合ったデザインを選ぶにはいくつか方法があります。
インチアップホイールのデザインでデザイン選びの方法について紹介していますので参考にしてみてください。
ホイールのサイズを決める②
ホイールのデザイン候補を何種類か決めたら、次にホイールのサイズを決めます。これは、ホイールのデザインを決めるのと同じくらい見た目の印象に影響しますのでとても大切な作業です。
ホイールは同じ銘柄でも、インチ数・ホイール幅・インセットが何種類か設定されています。また、カラーや表面処理も幾つかのバリエーションが用意されていたりもします。
ここで重要なのはホイールの幅とインセット(オフセット)です。インセットという聞きなれない言葉が出てきました。インセットはホイールの中心軸とハブ(車体側)との距離のことです。もう少し詳しく下で紹介しますが、見た目に加え干渉にも影響しますのでホイールを選ぶときにとても重要なキーワードです。
サイズ選びについては、インチアップのホイールサイズを決めるを参考にしてください。
タイヤサイズ・銘柄を決める③
ホイールのデザイン・サイズを決めたら次にそのホイールに合うタイヤを選びます。
ホイールのサイズが決まった時点で、適合するタイヤサイズ・銘柄はかなり絞られてきますが、それでも何種類か選ぶことができます。
そして、このタイヤサイズ選びもまた、見た目に大きく影響します。
タイヤの幅選びもその一つで、タイヤには適応リム幅が設定されていて、例えば幅215のタイヤの場合、適応するリム幅は7.0J-8.5Jが設定されています(タイヤ銘柄によって多少変わります)。
そして、同じ幅のタイヤでも組み合わせるホイールの幅によってタイヤ側面の見た目の印象が大きく変わります。
また、タイヤにはリムプロテクターといって、底偏平率タイヤ装着時、ホイールが傷つくのを防いだり、タイヤを補強する目的でタイヤとホイールの境目のあたりに出っ張りが成型されているものがあります。
これがついているのとついていないタイヤでは同じくタイヤ側面の印象が大きく変わります。
あともう一つ、これも重要なのですがタイヤの銘柄選びです。
タイヤは銘柄によって特性が異なります。ざっくり分けるとコンフォートタイヤとスポーツタイヤにわかれます。
コンフォートタイヤは経済性を重視したものや全天候でバランスの取れた性能を発揮するものです。スポーツタイヤはグリップ性能に重点を置いたタイヤでドライな路面でのグリップに重きを置いたものや全天候で高いグリップ性能を発揮するものなどがあります。
タイヤ選びについては、インチアップタイヤサイズを求めてみるとリムプロテクターについてを参考にしてください。
また、タイヤサイズを検討する時の『計算機』も設置していますので、タイヤのサイズ検討に活用してみてください。⇒タイヤサイズインチアップダウン計算機
最後に安全に走行できるタイヤホイールか確認する④
ホイールとタイヤ選びが終わったら、最後にインチアップしたタイヤホイールセットが愛車に装着された時、安全に走行することができるかについて確認します。
チェックする項目は以下の3つです。
- タイヤ外径は純正品とほぼ同じサイズになっているか
- クルマの各部(ブレーキや車体など)に干渉しないか
- タイヤ1本が耐えることができる荷重は維持できているか(ロードインデックスと空気圧⇔荷重性能が維持できているか)
これらについては、以下の各ページで詳しく紹介していますので参考にしてください。
まとめ
インチアップサイズを検討する時の各ステップについて簡単に紹介しました。
もう一度インチアップ手順の流れをまとめておきます。
1、ホイールのデザインを決める 関連ページインチアップホイールのデザインを決める
2、ホイールのサイズを決める 関連ページ インチアップのホイールサイズを決める
3、タイヤサイズ・銘柄を決める
関連ページ インチアップタイヤサイズを求めてみる・リムプロテクターについて
4、安全走行できるタイヤホイールか確認する
関連ページ 車両に干渉しないかを確認する ・ 耐荷重を確認する
各ステップについては、上で紹介しています各ページで詳しく解説していますので是非参考にしてみてください。