ロードインデックスを確認する⑤
インチアップを検討する手順について順を追って紹介しています(①~⑤)。
最後に純正タイヤのロードインデックスから求められる愛車の荷重性能をインチアップしたタイヤが満たしているかを確認します。
ロードインデックス(荷重指数)とは、ある一定条件下でタイヤ1本が支えることの出来る荷重質量を導き出す指数のことで、荷重質量は各車で装着しているタイヤのロードインデックスと設定空気圧で決まります。
そして、インチアップしたタイヤがこの荷重質量を満たしている必要があります。
当サイトでは、メーカー車種ごとのインチアップ・ダウンの方法やサイズ一覧も紹介しています。
⇒インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)
また、各車種別タイヤ交換(買い替えなど)方法についても紹介しています。
⇒メーカー車種別タイヤ交換ガイド
荷重指数(ロードインデックス)とは
今装着されているタイヤのサイドウオール(側面)に以下の印字がありますので確認してみてください。
- 195 タイヤの横幅
- 60 扁平率
- R ラジアル構造であるという意味です
- 14 リム径(インチ表示)
- 86 荷重指数(ロードインデックス)
- H 速度記号
この中で『86』がロードインデックス(荷重指数)を表しており。86は最大で530kgまで耐えることが出来るということを示しています。
最大でと書いたのは同じロードインデックスでも各車種で設定されている空気圧により荷重質量が異なるためで、例えばロードインデックスが86でその車両で設定されている空気圧が200kPaの場合の荷重質量は下表の475kgとなります。
空気圧を240kPaで充填すればMax530kgまで耐えることが可能ですが、ロードインデクス86のタイヤにそれ以上の空気圧を充填しても荷重性能を上げることはできません。
ロードインデックスと空気圧で設定されている荷重質量を純正と同等にする
決めたタイヤのロードインデックスが純正の表記と同じであるかの確認をしてください。ミニバンクラスの場合、国産タイヤではこれがあっていないものが多くあり注意が必要です。
もし、選んだタイヤのロードインデックスが純正タイヤのロードインデックスを下回る場合は空気圧の調整で荷重質量を維持できるかを確認します。
以前所有していた愛車のインチアップ後のタイヤ(ルマンLM702)もロードインデックスが94の設定しかなく、純正タイヤのロードインデックスを下回り荷重質量が不足していましたので、空気圧を高く(280kPa)設定して対応した経験があります。
ロードインデクスと空気圧の関係については以下のページで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
ロードインデックスと空気圧の詳しい関係については別記事
・『インチアップ時に気を付けたいロードインデックスと空気圧(ロードインデックス早見表あり)』で紹介していますので参考にしてください。
まとめ
以上でインチアップの手順紹介は終わりです。
各車種・グレード毎にマッチするタイヤホイールのサイズは様々で、それを最も知っているのは専門としているタイヤショップや通販ショップのスタッフの方で経験した量が違います。
愛車のインチアップをする時、無難でおススメなのは各ショップが車種・グレード毎に設定しているタイヤホイールサイズを選ぶことですが、どのようにしてそのサイズを導きだしているかを知っていれば安心ですよね。