インチアップで守るべき3つのこと

インチアップをすると車検に通らなくなるのではと心配される方も多いと思います。

しかし、正しいインチアップをすれば車検はパスすることができます。

ここでは正しくインチアップをするために必ず守らないといけない三つの事について紹介していきます。

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当サイトでは、メーカー車種ごとのインチアップ・ダウンの方法やサイズ一覧も紹介しています。
インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)

インチアップで必ず守らないといけない3つのこと

インチアップをする時に必ず守らないといけないことは大きくわけて3つあります。これを守らないと車検が通らなくなりますし、安全に走行できなくなりますのでしっかり守るようにしましょう。

インチアップで必ず守るべき3つのポイント

・タイヤの外径は極力変えない(タイヤ外径)
・車に干渉しない(タイヤ外径/ホイールリム径/タイヤとホイールの幅/インセット)
・タイヤの空気圧を適正値にあわせる(ロードインデックス/空気圧/荷重)

タイヤの外径はできるだけ変えない

別ページでも紹介していますが、インチアップとはホイールのインチ数(外径)を大きくすることでタイヤの外径は基本変えません。

変えないといってもインチアップしたタイヤサイズが純正サイズとピッタリ同じになることは稀ですので、目安として純正サイズ比±10mm程度に収めればいいでしょう。

タイヤの外径が極端に大きくなるとタイヤが車に干渉したり、スピードメーターや走行距離の表示に大幅な誤差が生じたりします。また、極端に小さくすると最低地上高が下がって段差などで車両の下部が地面に接触したり、同じくスピードメータや走行距離に誤差が生じます。

タイヤ画像-注意点
インチアップイメージ

クルマ(ボディーや各部部品)に干渉しない

当然ですがインチアップをすることで足回りの部品やフェンダーなどに干渉すると、タイヤがバーストする・ブレーキ部品が破損する可能性がありとても危険です。車検がどうとかという以前に命にかかわりますので、インチアップをする時は、クルマに干渉しないタイヤホイールサイズを選ばないといけません。

インチアップで干渉する危険性があるのは

  • タイヤの外径が大きすぎる
  • ホイールの外径が小さすぎる(インチダウンなど)
  • タイヤの幅を広げすぎる
  • ホイールのインセットが適切でない

などです。

タイヤの外径については上で紹介している通りですので、その他3つについて説明します。

ホイールの外径が小さすぎる

ドレスアップやスタッドレスタイヤの購入などでインチダウンをした時、ホイールのサイズを極端に小さくしすぎるとホイールが足回りの部品などに干渉する危険性があります。

特にスタッドレスタイヤを購入する時、インチダウンをすることで安く購入することができますが、干渉の有無については確認が必要です。

タイヤとホイールの幅を広げすぎない

タイヤとホイールの幅を広げすぎるとタイヤが外側に出すぎてフェンダーなどに干渉する危険性がありますし、内側に入りすぎると足回りの部品(ブレーキホースなど)に干渉する危険性があります。

干渉を避けるためには、適切なタイヤホイール幅に収めないといけませんが、これについてはショップなどが持っている各車種の足回りのレイアウト図(ストラット/コイルスプリングとフェンダーとの距離など)を参考にしないとわかりませんし、ぎりぎりのサイズの場合はレイアウト図を見ても、実際に装着してみないとわからないケースもあります。

より確実にインチアップをするためにはやはり通販ショップで適合が確認できているサイズをチョイスするのがベストだと思います。より攻めたインチアップをしたい場合は、カー雑誌やオーナーズサイトで紹介されている実例(詳細なタイヤホイールのサイズやローダウンの有無・画像)などを参考にします。

この時の注意点として、自分が購入を予定しているサイズと同じ幅・インチ数でもインセットが違うと同じく干渉の危険性があります。インセットについては下で紹介します。

インセットの確認

タイヤとホイールが標準装備のものと全く同じであっても、購入するホイールに設定されているインセットが異なるとやはりクルマに干渉する危険性がりますので、できるだけインセットは標準装備のホイールに合った・近いものをチョイスするようにしましょう。インセットについて詳しくは下の記事を参考にしてください。

ロードインデックスータイヤの空気圧を適正値に合わせる

最後の一つがタイヤのロードインデックスと空気圧を適正値に合わせるです。

標準装備のタイヤはそのクルマ毎に設定された耐荷重性を満たすタイヤと空気圧が設定されています。

インチアップをした時、この耐荷重性を満たすタイヤのチョイスと適切な空気圧設定をしないと最悪の場合タイヤがバーストしたりする危険性があります。

以下の記事で詳しく説明していますので参考にしてください。

ホイールナットに注意

追加で紹介しておきたいことがあります。

それは、タイヤとホイールのセットを通販で購入する時のホイールナットについてです。

特にトヨタ/ホンダ車/三菱車/スバル車はナットの座の部分が平面座で一般的に売られているホイールと結合部分の形状が合わないものがあります。

インチアップのホイールを通販で購入する時、ナットを併せて購入するかどうかを選択するようになっていますが、『今ついているナットをそのままつかえばいいや。』と購入しなかった場合、ホイールとナットの結合部分の形状が合わない可能性があります。

ショップのスタッフの人はそのことをもちろん知っていますのでアドバイスをくれますが、ネット通販でも商品の詳細画面で注意を促す表示がされていますので特にトヨタ/ホンダオーナーの方は注意してください。

ナットは\2000~で購入できますのでできれば併せて購入することをおススメします。