ハブリングは必要か
インチアップをする時、ホイールの中心のへこんだ部分(センターホール)と、車体側のハブの隙間を埋める役割をするのがハブリングです。
ハブリングの役割
純正ホイールの場合、ハブとホイールはある程度タイトな状態で装着されています(一部例外あり)が、汎用品として販売されているインチアップ用の社外ホイールは、このセンターホールが各自動車メーカーにあうように少し大き目に造られています。
この隙間を埋める役割を果たすのがハブリングで、効果としてはきっちりセンター出しができるので、高速走行時などで車体の振動を低く抑えることができるのとホイールナットのゆるみが防止できるというものです。
しかし、社外ホイールは60度のテーパーナットが使われています(一部トヨタ車用など例外もありますが)ので、各ホイールナットを正しい手順とトルクで締め付ければ、きっちりセンターが出るような構造になっています。
当サイトでは、メーカー車種ごとのインチアップ・ダウンの方法やサイズ一覧も紹介しています。
インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)
平面座タイプのナットの場合
トヨタ車などで使われている平面座ナットのタイプも純正の場合、ホイール穴とナットが印籠(タイトな状態)になっていますので全てのナットを締め付ければセンターはでます。
そして、平面座ナットを使っている車でも、社外ホイールを60度テーパータイプの社外ホイールに交換した場合、ナットもそれに合わせたナットを新たに購入すればセンターはでます。
例外として、平面座ナット用(トヨタ用など)として設定されている社外ホイールの穴加工精度が純正品に比べて低くなっていた場合はハブリングでその誤差分を補正することはできると思います。
固着の心配も
ハブリングを装着した時気を付けないといけないことが一つあります。
それは、ハブリングの固着です。
サマータイヤでインチアップホイールにハブリングを装着していた場合、冬に純正ホイールに装着されているスタッドレスタイヤに履き替える際、ハブリングは外さないといけません。
ハブは鋳鉄が使われていますのである程度サビが発生しますので、固着してハブリングが取り外しにくくなることがあります。
いざタイヤを脱着しよとした時、サビでハブリングが取り外せなくならないようあらかじめハブに錆止めのスプレーを吹いておくなど対策が必要です。
効果については
基本60度テーパータイプのホイールのセンター出しは、ホイールナットを正しい手順とトルクで締め付けることでキープできます。例外としてホイールナットが平面座タイプのホイールの場合は、ハブリングの効果が期待できるかもしれませんが、基本必須アイテムではないと思いますし、私は今まで装着したことはありません。
装着したことがありませんので装着の有無で効果を評価したことがありませんし、固着だけ気を付けておけば、装着自体は問題なく効果が期待できるかもしれません。
価格もそんなに高いものではありませんので気になる方は使ってみてください。
また、今回のテーマとは関係ありませんが、ここで紹介したトヨタなどで使われている平面座ナットを60度テーパー用の社外ホイールでそのまま使わないよう気を付けてください。
トヨタ車に乗っている方は特に気を付けてください。