あえてタイヤ幅を細くするインチアップ

タイヤは各サイズ毎に組み込むことができるホイールのリム幅の許容範囲が設定されています。

タイヤメーカーのサイトを見ると各商品のサイズ一覧の中に、『標準リム幅』と『適用リム幅』の記載があり、標準リム幅はそのタイヤ幅に対する推奨のリム幅を表しており、適用リム幅はそのタイヤに装着可能なリム幅の範囲を表しています。

例えば、225/40R18のタイヤの場合、標準リム幅が7.5Jで適用リム幅は7.0J~8.5Jと表記されています。

これは、標準のリム幅は7.5Jだけど7.0Jから8.5Jの範囲ならそのタイヤの性能を損なうことがなく装着可能ですよということを表しています。

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当サイトでは、メーカー車種ごとのインチアップ・ダウンの方法やサイズ一覧も紹介しています。
インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)

同じタイヤ幅でも組み込むホイールのリム幅が変わると側面の印象は大きく変わる

適応サイズの話をしましたが、これはインチアップにも大きく関係します。

インチアップを検討する時、このタイヤの幅とリム幅の組み合わせを少し変えるだけで、見た目が結構変わってくるからです。

あえてタイヤ幅を狭くしてひぱった感じを演出

例えば、215/40R18 リム径7.5J(外径605mm)が適合するインチアップサイズだったとして、これを195/45R17(611mm)にするとリム幅7.5Jは適合幅上限で装着可能です。

リム径が7.5J(約190mm)のホイールにタイヤ幅215mmのタイヤを装着するのと比較して、タイヤ幅195mmだとサイドが引っ張った感じになってかっこよくなります(個人的な意見です)。

もちろん適合リムサイズの範囲内なので安全ですし、タイヤ外径は6mmほど大きくはなりますが許容範囲内です。

偏平率が上がってもタイヤ高さはほぼ同じ

でも、40扁平が45扁平になるからタイヤ高さが高くなってかっこ悪くならないか心配ですか?

でも両方のタイヤ高さを比べてみると215/40R17は約86mm、195/45R17が87.7mmでその差は1.7mmでほとんど同じです。

メリット

あえてタイヤ幅を狭くするメリットについて紹介します。

引っ張った感じが出てかっこよくなる

これは個人の好みもありますが、リム幅に対してタイヤ幅が細くなりますのでサイドウォールを引っ張った感じが出て、個人的な意見ですがかっこよくなります。

干渉を回避できる

タイヤ幅がが細くなり引っ張っていますのでフェンダーとの干渉がぎりぎりの場合、干渉を回避する方法としても使えます。

燃費の悪化が防げる

更に、通常で設定されているタイヤ幅215mmより細い195mmにタイヤ幅を狭くすることで接地面積が狭くなり、若干だとは思いますが燃費の改善が期待できます。

安く購入できる

基本タイヤはタイヤ幅が狭くなる・扁平率が高くなると価格が安くなりますので安く購入できる可能性もあります。但し、量販サイズとそうでないサイズだと値段が逆転することもあります。

デメリット

次にデメリットについて紹介します。

後ろから見た時の見た目が悪くなる

タイヤ幅が細くなりますのでまっすぐ後ろから見た時の迫力が若干欠けます。

逆に値段が高くなることも

もう一つのデメリットとして、タイヤ幅が細くなり偏平率もあがりますので定価自体はは下がりますが、あまり出回らないサイズ(量販サイズでない)だった場合、値引き額が下がり逆に値段が高くなることもあります。

インチアップサイズによってはちょうどいいサイズがない場合も

また、インチアップサイズによってはタイヤ外径が大きくなりすぎてしまったり・小さくなりすぎてしまったりしますので、 この方法がどのインチアップサイズでも可能なわけではありません。

このページでは、タイヤ幅を変えてインチアップする方法について紹介しました。

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インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)

別ページでタイヤのインチ数を変えたり、タイヤ幅を変えるときの手順を紹介していますのでこちらも参考にしてください。

また、インチアップサイズ(外径・タイヤ高さ)を簡単に計算できる計算機も設置していますので参考にしてみてください。

タイヤサイズインチアップ計算機