インチアップすると車高があがる?フェンダーとの隙間は?
インチアップと車高の関係について気になる疑問は以下の2つではないでしょうか。
- インチアップするとタイヤとフェンダーの隙間が変わる?
- インチアップするとタイヤ外径が変わって車高が変わるのでは?
このページでは、この疑問について紹介していきたいと思います。
・当サイトでは、メーカー車種ごとのインチアップ・ダウンの方法やサイズ一覧も紹介しています。
インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)
・タイヤ交換を検討中の方
メーカー車種別タイヤ交換ガイド
インチアップとフェンダーとの隙間について
まずは、インチアップとフェンダーとの隙間について紹介します。
別ページインチアップとはでも紹介していますが、インチアップはホイールの外径を大きくする(例えば15インチ⇒17インチなど)ことでタイヤの外径は基本変えないようにしますので、タイヤの外径が同じであれば基本車高は変わりませんし、タイヤハウスとの隙間も変わりません。
但し、インチアップのタイヤサイズが純正のタイヤサイズと全く同じにできることは稀ですので、外径が多少変わってしまいます。
あくまで計算上ですが、インチアップでチョイスしたタイヤの外径が10mm小さくなれば、タイヤとフェンダーの隙間は5mm広がることになります。
このようにインチアップ後のタイヤサイズが小さくなれば、フェンダーとタイヤの隙間が広がりますし、大きくなれば逆に狭くなります。
もし、欲しいタイヤのサイズが純正サイズより小さくなってしまい、それが嫌な場合は、適度にローダウンすれば隙間を小さくすることができます。
これについては、別ページローダウンについてで紹介していますのでこちらも参考にしてください。
インチアップすると車高があがる?
この疑問についても上で紹介しました通り、答えは『 基本的には変わらない 。』
なのですが頑なに勘違いしている方がいますので、この誤解をといていきたいと思います。
タイヤのインチ表示はタイヤ内径を表している
『ホイールのインチ数が増えればそれに合うタイヤのインチ数も増えてるじゃん!タイヤのサイズが大きくなってるんじゃないの?』って思われるかもしれませんが、タイヤの“インチ数表示”はタイヤの内径=ホイール外径(インチ)のことを表しています。
同じインチ数のタイヤでも、タイヤの幅と偏平率によってタイヤの外径は違ってきます。
例えば、205/60R16と表記されているタイヤと、205/50R16と表記されているタイヤを比べてみます。タイヤのインチ数を表すのは末尾の16で、これがタイヤのインチ数である『16インチ』を表しています。
両方とも同じ16インチのタイヤではありますが、それぞれのタイヤの外径は205/60R16が652mm、205/50R16が611mmで40mmの差があります。
偏平率小さくなるにしたがって同じインチ数のタイヤでも外径は小さくなっていきます。
インチアップはタイヤの偏平率を変えてタイヤの外径を調整する
偏平率はそれぞれ/の後の50と60で表記されており、偏平率とはタイヤの幅に対するタイヤの高さの割合を表しています。
タイヤ幅が同じであれば、この数値が小さくなればなるほどタイヤの高さは低く(薄く)なります。つまりタイヤの外径は小さくなります。
偏平率=タイヤ高さ÷タイヤ幅×100 パーセント表示になります。
つまり、
タイヤ幅×扁平率÷100=タイヤ高さ
上の例で、205/60R16のタイヤ高さは123mm、205/50R16のタイヤのタイヤ高さは102.5mm になり、タイヤの上下を合わせてトータルで205/50R16のタイヤの方が約40mm小さくなりますのでホイールのインチ数が増えて大きくなった分を吸収して同じタイヤ外径に合わせます。
まとめ
インチアップは、タイヤの高さ(薄さ)を調整することでホイールのインチ数が増えた分を吸収して全体のタイヤ外径を同じ・あるいは近似になるように調整します。よってインチアップをすることでタイヤの外径は極端に変わりませんので、ほとんど車高もかわらないということになります。
但し、インチアップする際、必ず数mmか十数mmの誤差が出ます。大きくなれば若干ですが車高は上がりますし、逆に小さくなれば車高は下がります。
ネットなどでインチアップしたら数mm車高が上がるとか、タイヤハウスとの隙間が数mm広がったとか言った書き込みはこの誤差の範囲でのことを言っていますので誤解のないようにしてください。
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